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ビールのはじまり

ビールの歴史は古く、紀元前4000年以上前までさかのぼります。メソポタミアで人類が農耕生活をはじめた頃、放置してあった麦の粥に酵母が入り込み、自然に発酵したものがビールの始まりと言われています。
最古の記録は、紀元前3000年頃にメソポタミアのシュメール人が残した「モニュマン・ブルー」と呼ばれる粘土の板碑で、ここに当時のビールの作り方が描かれているのです。
この地方では気温が高く、生水が飲用に適さなかったこともあり、安全性、栄養価とも高い飲み物とされていました。
日本では、18世紀後半、江戸で盛んになった蘭学によってビールが紹介されました。日本語の“ビール”というのはオランダ語に由来すると考えられています。
鎖国時代、西欧文化の唯一の窓口だったのがオランダで、そこからビールがもたらされ、杉田玄白をはじめとする蘭学者達によって、ビールの試飲や試作をしたといわれています。
19世紀、黒船来航の時にはビールが贈られたとも伝えられ、また、明治新政府が欧米文化を知るために岩倉具視を中心にエリート官僚を約2年にわたって送った使節団は、ヨーロッパのビールについても克明に視察しています。
ただ、この時点ではまだ国民には馴染みの薄いものでした。

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